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攻めて耐えて、獲った!5時間!(終)

4時間目に突入、風の流れの終着点を見極めることができた。


(そうか、あの尾根から一直線か。するとここで止まるはず…。)


やはりそうだった。


もはや高度は上がらなくなり、ラインを外さなければ、落ちもしない状態が暫く続く。


しかし日が傾くにつれ風が徐々に止んできた。今迄どおりの高度が維持できなくなってくる…。


(厳しいな。風向きも変わってきた。少しベースに寄せるか。)


平野部との境を、ラインを慎重に選びながら、トレースする。


息を殺しながら沈下しないポイントを探していたその時、複座機が真っ直ぐこちらに向かってきた。


(何を?余裕で飛んでいるとでも思っているのか…?)


遊ぶ気はないので、いなす。だが、しつこく追いかけてくる!


20090614攻めた5時間31



しばしの空中戦。


そして来た方向へ戻って行った。


1650ftになってしまった。


高度は充分あるのに、疑心暗鬼になる。


心細さを感じて通常空域に向かう。何度も時計に目が行く。秒針が遅く感じる。


『2223、ピストです。只今5時間経過しました!おめでとうございます!!』


「よっしゃあ!」


小さくガッツポーズをしながら、しばし感慨に耽る。西日が眼に痛い。


各務山の北側を通過する。西風を受け、逆に上昇している。


左に旋回し、ピスト上空を凱旋する。みんなありがとう!


『早く降りてください~!』とピスト。すっかり時間を忘れていました。フルダイブでダウンレグに入る。


(シーラス、本当に良い機体だ。)


労うように滑らかに接地させる。17:17着陸。


皆が笑顔で駆け寄ってくる。機を降りてピストに向かう。


あ、あのバケツは!と思った瞬間…!


バシャー!!


乾いていた体が全身で受け止める。気持ちイイ!


夜は、またいつもの場所で皆に祝って頂いた。今回は家族も呼び寄せた。


振り返ってみれば、山飛びのお復習いに徹したのが良かったようだ。


渋い条件だったが、あまり意識せず、自分の感覚を信じたことが結実したのだと思う。


次は飛騨で、距離と高度に挑戦したい。


ありがとうございました。


(終)


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攻めて耐えて、獲った!5時間!(5)

北に一度戻り、再び東へ。


4ポイント目は一番気持ちよく飛べるエリアだった。


2500~2800ftで安定している。経過時間はそろそろ3時間。


5時間40



一度ピストに無線を入れる。


「3時間を目処に降りようと思いますが。」


しばしの沈黙の後、


『時間は気にしなくて良いですよ。続けて飛んでください!』  とピスト


了解!やれるだけやるか!


しかし、ここからの折り返しは厳しいぞ!


『…JA○○○○,report enter control zone. glider flight in progress…』


VHFタワーのボイスが聞こえる。


(何だ、ヘリか?何処だ?)


インサイトできないので更にバンクさせる。俺はここにいるぜ!見つけろ!


                                            <続く>

tag : グライダー エリア ピスト VHF タワー ヘリ インサイト バンク

攻めて耐えて、獲った!5時間!(4)

5時間!(21.jpg



複座機がエリアに入ってきた。


上がりが良さそうなので下に入るが、速度が違いすぎてガグルが組みきれない。


それでも500ft程稼ぐことができたので、ゆっくり位相を変え、最短距離で北山への尾根を伝う。


すると、…少しずつだが感じる…。北西風だ!


山肌を駆け上がったリッジを感じる。


8の字に旋回し、ポイントを徐々にずらしながら、探る。


ここは良い、ここはダメ…。


5時間!(34.jpg



狭い範囲だが浮いていられるエリアを発見。


徐々に風の流れが解って来た。尾根伝いに南東へ。すると激しいタービュランスに遭遇!


何だ!これは!?


白目を剥きながら地形を確認する。


サーマルではなくコンバージェンスだ。


木の葉のように弄ばれる。直ぐにリカバリーする。速度をしっかり確保し、アタックする。


「ぐわー!強い!」


3600ftまでは上昇するが、てっぺんはバフバフで、ローターのように渦を巻いている。


5時間!(35.jpg



8の字旋回を繰り返す。まるでサーフィンだ。少し外れると、揉まれて落ちていく。


楽しいが、ここはヤバイ!                             

                                            <続く!>


tag : 複座機 ガグル リッジ タービュランス サーマル コンバージェンス リカバリー ローター 8の字旋回 ヤバイ!

攻めて耐えて、獲った!5時間!(3)

「平均時間を下げないでくれよなあ!」
シーラス乗員組合の先輩方から厳しいお言葉。


見上げると、3分後に上がったCJが5000ftをリクエストし、各務山上空で悠々と高度を上げている。


(やはりあれを掴んだか。何故俺はあそこに居ないんだ…。)
頭に来すぎて腹が減ってしまい、リト車とピスト車の間に隠れて、独り握り飯を頬張る。


昼を回った頃、空はブルーだがサーマルの風が出始める。


20090614攻めた(19)


愛機は佇んだまま。すると、もう一回いけよ!のひと言。ヤッター!本当に良いんですか?


2発目12:09 離陸 離脱1250ft。あのサーマルはもう去ってしまったようだ。
ウィンチ直上で小さく旋回し、北側を狙う。


ゾワゾワ感じる。右だ!息を止め、スティックを引きながらトリムを合わせる。まだ細いがリフトを掴む。
高度は1000ft、これにしがみつくしかない。帽子の鍔を上にめくる。真剣モードに入った時の癖だ。


さっきの二の舞にならぬよう、愛機を煽てながら、サーマルが育つのを、じっと待つ。


着実に成長したサーマルに2000ftまで上げてもらい、流されながら、少しずつ東へ。そろそろ1時間か。もう少し良いリフトを得たいが、冒険する余裕はあまりない。


(平野部ではダメだ…。)
北山や御坊山が目に入る。山筋に沿ってみれば?少しひらめく。

                                       <続く>

tag : グライダー 挑戦 アラフォー 癒し

攻めて耐えて、獲った、5時間!(2)

周辺の地形はとても恵まれており、四季を通じて様々なフライトが楽しめるが、普段の練習でも山岳滑翔のためのシミュレーションが可能だ。


フライトの準備は着々と進行する。機体の組み立ては任せて、ウィンチを準備する。午前中はウィンチマンだ。
 

10:05飛行会開始。1時間を過ぎても、単座機は一向に上がる気配がない。


(行かないのかな…。)


尻がムズムズし、落ち着かない。


『単座は、上がらないんスか?』


無線で遠回しに早めの交代をリクエストする。迎えのトラックを自分で運転する。


愛機DRはもうスタンバイ完了。デジカメを手に、そそくさと乗り込む。
 

20090614攻めた(14)


・・・1発目は惨敗。各務山の東側にあった強烈なリフトに煽られ、ひっくり返りそうになる。


「うわ何だこれ!」
咄嗟にスティックフォワードがでる。


異常姿勢講習を受けていて良かったとつくづく思う。1000ft前後でアクシデンタルスピンに入りたくはない。


200ft失い迷わず帰投。6分。くっそう!

tag : グライダー 挑戦 アラフォー 癒し

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glidejunky

Author:glidejunky
高く、遠く、長く。それは

グライダーを愛する者が常に夢見ること。

日々の練習を疎かにしては

空の極みは味わえない。

バッタだって百回やれば

それは立派な経験。

一発一発、魂を込めて飛べ!


ご自由にお使い下さい(^^)/ Towards the silver crests
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